フェルマータは汗もかかない

映画と本とそれからわたし

日本人であること

人間が生きていることに、人種とか関係ないと思っていました。もちろん肌の色、目の色で何か変わるとは思っていませんしそういう偏見や差別のない根本的に考え方は変わりません。

けど、自分が日本という場所で生きてきたことによる文化的な影響は、きっとものすごく大きいです。

周りに同じような文化で育ってきた人たちしかいないと、そういうことに気付くことはなかなかないのではないでしょうか。


どこかの記事か本で読みました。

インドでは「人は迷惑をかけながら生きていく生き物だから、他人の迷惑も許して生きなさい。」と教えられているそうです。実際に現地の人から聞いたわけではないので、これが本当かはわかりませんが、この考え方は私たち日本人はなかなか持っていない考え方である気がします。


わたしも基本的に「家族以外には迷惑をかけないように生きなさい」と、両親から教わって生きてきました。



しかし、この「迷惑をかけないように」という言葉はまるで呪いのように自分自身にまとわりついてしまうことがあるのです。



例えば、5人の仲のいいグループで旅行をする計画があったとして、その中で3人はすでに参加表明をして盛り上がっている。こんなシチュエーションで「自分が行かないって言ったら、みんなの行く気を削いでしまうのではないか。行かないという決断は迷惑をかけてしまうのではないか。」という風に思ったことはないでしょうか?



そもそも「迷惑」ってなんなんでしょう。



意味が広すぎませんか??




結局どんな行動をしても誰かに何かしら迷惑がかかってしまうなら、自分の中でより良い決断を下すべきだと思うのです。

そして、自分自身がそれに忠実に生きることができたなら、他人の選択や生き方も尊重することができる気がするのです。


我慢、からなにか生まれるんでしょうか。

もし生まれてるとするなら、日本は少子化は進んでいますが、反比例して我慢からの出生率は伸びている気がします。



自分のことを大事に思うことが、誰かのことを大事に思うことの第一歩になる、って信じたいです。