フェルマータは汗もかかない

映画と本とそれからわたし

自伝『詩を書くということ―日常と宇宙と』の概要と感想

f:id:wyuuu38:20200116063407j:plain

人生で谷川俊太郎さんの詩を読んだことがないような大人はいるんでしょうか?というのは単なる個人的な疑問です。前回記事としてあげたものと同様に、自分の中に「詩を書く人になりたいなあ…」という気持ちがゼロではないことから、手を伸ばした本『詩を書くということ』を読みました。

 

著者:谷川俊太郎

 

概要と感想を書いていきます。

 

続きを読む

エッセイ『職業としての小説家』概要と感想

f:id:wyuuu38:20200116051605j:plain

村上春樹さんの小説は何冊か読んだこともあり、自分の中に「小説家になりたいなあ…」という気持ちがゼロではないことから手を伸ばした本、『職業としての小説家』を読みました。

 

著者:村上春樹

この著者の他の作品:ノルウェイの森1Q84騎士団長殺し海辺のカフカ羊をめぐる冒険 など

 

概要と感想を書いていきます。

 

続きを読む

映画『勝手にふるえてろ』あらすじと感想

f:id:wyuuu38:20200115223405j:plain

バイト先の後輩が「人生の救いになる、とてつもなく素晴らしい作品に出会えた…」と☆5.0のレビューをつけているのを発見し、「いやー本当か?私の人生も救われたいぞ?」と半信半疑で映画勝手にふるえてろを見ました。

 

監督:大九 明子

 

この監督の他の作品:意外と死なない、東京無印女子物語、でーれーガールズ、美人が婚活してみたら など

 

あらすじ(ネタバレなし)と感想を書き残します。

 

続きを読む

日本人であること

人間が生きていることに、人種とか関係ないと思っていました。もちろん肌の色、目の色で何か変わるとは思っていませんしそういう偏見や差別のない根本的に考え方は変わりません。

けど、自分が日本という場所で生きてきたことによる文化的な影響は、きっとものすごく大きいです。

周りに同じような文化で育ってきた人たちしかいないと、そういうことに気付くことはなかなかないのではないでしょうか。


どこかの記事か本で読みました。

インドでは「人は迷惑をかけながら生きていく生き物だから、他人の迷惑も許して生きなさい。」と教えられているそうです。実際に現地の人から聞いたわけではないので、これが本当かはわかりませんが、この考え方は私たち日本人はなかなか持っていない考え方である気がします。


わたしも基本的に「家族以外には迷惑をかけないように生きなさい」と、両親から教わって生きてきました。



しかし、この「迷惑をかけないように」という言葉はまるで呪いのように自分自身にまとわりついてしまうことがあるのです。



例えば、5人の仲のいいグループで旅行をする計画があったとして、その中で3人はすでに参加表明をして盛り上がっている。こんなシチュエーションで「自分が行かないって言ったら、みんなの行く気を削いでしまうのではないか。行かないという決断は迷惑をかけてしまうのではないか。」という風に思ったことはないでしょうか?



そもそも「迷惑」ってなんなんでしょう。



意味が広すぎませんか??




結局どんな行動をしても誰かに何かしら迷惑がかかってしまうなら、自分の中でより良い決断を下すべきだと思うのです。

そして、自分自身がそれに忠実に生きることができたなら、他人の選択や生き方も尊重することができる気がするのです。


我慢、からなにか生まれるんでしょうか。

もし生まれてるとするなら、日本は少子化は進んでいますが、反比例して我慢からの出生率は伸びている気がします。



自分のことを大事に思うことが、誰かのことを大事に思うことの第一歩になる、って信じたいです。

フェルマータ



フェルマータは汗もかかない」


このタイトルが思いついたのは、朝目覚めた瞬間でした。


「あ、これメモしとかないとやばい。」


そう思って慌てて枕元のiPhoneに手を伸ばして寝ぼけながらメモを残したこの一行。

ずっとやりたいと思ってたブログのタイトルに採用したのがつい二日前とかの話。

その二日後である本日は大学のアドバイザーと大学についての面談をおこなってきました。
学校に行けなくなって数日。このままじゃよくない。そう思ったわたしが助けを求めた相手は、この、大学のアドバイザー。
生徒一人一人にアドバイザーがついており、授業の履修や留学について相談に乗ってくれる、でも彼らはClassを持っている本当のちゃんとした教授なんです。
大学の近くの図書館の中にあるカフェで待ち合わせをしました。

2年前には、全然会話にもならなかった(英語力不足で)アドバイザーとの会話も、なんとか会話になっていた気がします。私だけだったらどうしよ、

「技能、才能とSelf confidence を一緒にしちゃだめだよ。」
「システムが悪いときの方が多いんだから、自分のせいだって思いすぎたらだめ」
「このご時世なにを職にするにも難しい。それなら好きなことをやるしかないでしょ?好きじゃないことやって結局見える未来は、飽きること、つまらなくなることだよ。」

彼のフランスでの苦労や、日本、オーストラリアでの苦労などさまざまな経験を通して色んな話をしてくれました。

終始わたしはボロボロと泣いてる(笑)


そんな中隣に座っているアドバイザーの目の前に
フェルマータ」の名のつく本が3冊ほど、、、

なんでなんだろう、、、

ずっとモヤモヤしながら、過ごしていました。

2時間ほど話を聞いてもらったり話を聞いたりして過ごした後、晴れやかな気分で明日から頑張ってみようかな、とそのカフェを出るときに気づいたこと。

フェルマータ」というのが、そのカフェの名前だったわけです。


運命ってことで信じてもいいですかね?

映画『FIGHT CLUB』あらすじと感想

 

f:id:wyuuu38:20200112035103j:plain

全盛期のブラピを見てほしい!!とおすすめされた映画「FIGHT CLUB」を見ました。

監督 : David Fincher (デヴィッド・フィンチャー)

この監督の他の作品 : Gone Girl(ゴーンガール), The Girl with Dragon Tattoo(ドラゴンタトゥーの女), The Social Network(ソーシャルネットワーク), The Curious Case of Benjamin Button(ベンジャミン・バトン 数奇な人生), Se7en/Seven(セブン)

あらすじ(ネタバレなし)と感想を書き残します。

続きを読む

ジンジャーエール

運ばれてきた緑色の細くてお洒落な瓶。

グラスにはちょっと大きすぎる氷が、息苦しそうに詰め込まれていた。

辛口のジンジャーエールを注ぎ込むと、しゅわしゅわと気が抜けて、同時に氷もくつろぎ始めたみたいだった。

今、悲しいことはぐずぐずと膿んでいるけれど、2か月後にはかさぶたになり始めている。半年後にはかさぶたになって、1年後にはただの傷跡になって、2年後には思い出になっているんだ。

そんなことはわかっている。