映画『FIGHT CLUB』あらすじと感想
全盛期のブラピを見てほしい!!とおすすめされた映画「FIGHT CLUB」を見ました。
監督 : David Fincher (デヴィッド・フィンチャー)
この監督の他の作品 : Gone Girl(ゴーンガール), The Girl with Dragon Tattoo(ドラゴンタトゥーの女), The Social Network(ソーシャルネットワーク), The Curious Case of Benjamin Button(ベンジャミン・バトン 数奇な人生), Se7en/Seven(セブン)
あらすじ(ネタバレなし)と感想を書き残します。
作品について
映画『FIGHT CLUB』は1999年のアメリカ映画です。
David Fincher (デヴィッド・フィンチャー)監督によって作られ、Brad Pitt(ブラッド・ピット)、Edward Norton(エドワード・ノートン)、Helena Bonham Carter(ヘレナ・ボナム=カーター)などが出演しています。
原作となった小説は同じタイトルで、Chuck Palahniuk(チャック・パラニューク)というアメリカの小説家によって書かれています。
あらすじ(ネタバレなし)
「僕」(エドワード・ノートン)は自動車会社に勤め、リコール調査を専門としていた。しかし彼は、仕事や身の回りの所有物によって精神的に満足させられることはなかった。それゆえに不眠症を患っていた「僕」は、精巣癌患者のふりをして参加した支援団体の会合で心が解放されることを知り、そのほかの様々な支援団体の会合に参加する。
ある出張の飛行機の中で、「僕」は石鹸を売る謎の男「タイラー・ダーデン」(ブラッド・ピット)と出会う。「僕」とは正反対な見た目、性格の「タイラー・ダーデン」に対し、「僕」は憧れや羨望の眼差しをもち、興味を惹かれる。
出張から帰宅した「僕」は火災によって家を失ってしまったことを知る。
やがて「僕」と「タイラー」は一緒に住み始め、男同士が素手で殴り合う「FIGHT CLUB」という秘密の組織を作り上げる。殴り合いの最中は生きている実感を得られ、「僕」はなんとなく生きる意味を取り戻していく。
しかし、組織はアメリカ中に広がり大きくなっていき、行動も過激に、そして「僕」にはコントロールのできないものとなってきてしまう。そしてその後「僕」は衝撃の事実を知ることに・・・。
どんな人にオススメ?
①現代社会に流されていることに不満を持っているアナタ
②今の自分に何となく満足いっていないアナタ
③スピード感のある展開の映画が好きなアナタ
④ブラピ…むふふ♡ となりたいアナタ
⑤ある程度グロ描写に耐性があるアナタ
感想(以下ネタバレあり、かも)
とにもかくにも、スピード感のあるストーリー展開が見ている人を飽きさせない。疾走感のままに気づいたらエンドロール。口があいたままのわたし。みたいな作品でした。
ブラピってかっこいいのは知ってたんですが、予想を120倍ほど上回るブラピのかっこよさ。
そもそものテーマとしては「反物質主義」とかなんとからしいんですが、そういうテーマ紹介もレビューも他のサイトで読めると思うので、ここではもっともっと「わたし」に還元したものを書きたいなと思います。
さあ、わたしにとって、わたしの理想像ってどんなのだろう。
こんなことを考えたときに「あのモデルみたいに痩せたい」とか「赤い口紅と鋭いアイライン、ハイヒールが似合う女の人になりたい」とか自分の頭の中に出てきた。
でもこれってなんだか本質的じゃない気がする…。
外見はある程度いくらでも取り繕うことができる。ってことは同時に代替可能でもあるっていうこと。そんなこんなで考えてみたところ、、、
わたしがわたしに抱く理想像は「唯一無二の存在でありたい!」(抽象的すぎる…)ということなのかもしれない。
自分にしか選べないような言葉の並べ方で誰かの心に寄り添いたいし、誰かの心を動かしたい。自分にしか表せないような感情や色、感覚を、写真とか言葉で表現したい。大多数のトレンドとか好みによるんじゃなくて、ほんの少しの人が「あれ、なんかすごくいい」って思ってくれるようなものを表現したい。
「残された人生の持ち時間はいつかゼロになる」
このセリフは、作中ではテンポよく風のように通り過ぎていったけど、
わたしの中にしっかりと残った。
成績・学歴・就職…こういう抑圧から解放されて、「自分」として生きたい。なにかに惑わされて悩むことももちろん大事だけど、惑わされすぎている時間は、「自分の人生」の無駄遣いかもしれない。
流れに身を任せること、無駄なあがきをしないこと。今を感じること。痛みから目を背けないこと。
これらのことは簡単に見えて、でも生きる上ではものすごく難しいことのような気がする。必死に生きることは、身の回りを飾ることでも、その場だけを取り繕って過ごすことでもないのだから。
今悩んでいる自分にはぴったりの映画だった。
また行き詰った時に、この映画に帰ってくれば、もう一度喝を入れてもらえる気がする。